ちょうど2年前にヒプノセラピーを受けてくださった方が、
「ふと思い出して。」とお越しくださいました。
お父様が癌を患い、ご自宅に引き取って最期まで看病し、
旅立ちを見送られたとのお話でした。
「それは壮絶でしたよ。でも、親孝行をさせてもらったというよりも、
子孝行をしてもらったように感じているんです。」
というクライアント様の言葉が、とても印象的でした。
お父様は、癌を患うより何年も前に脳梗塞をおこされたそうで。
その時から、家族としてクライアント様が治療の方針を決定していく立場になり、
悩みながらも判断してこられました。
けれど、自分が決めてきた治療方針や、自宅での看取りに対して、
お父さん自身は本当はどう思っていたのだろうかと、
この1年間、ふとモヤモヤすることがあったようです。
そんな中、私のことを思い出して、
ヒプノセラピーを受けにいらっしゃいました。
セッションは、グリーフセラピー(悲嘆療法)という手法で行なっていきました。
グリーフセラピーでは、亡くなった方とのコミュニケーションを行うことができます。
セッションの中で出てきてくださったお父様は、
病気になる前の元気な頃の様子で、
自分の足で立って現れてくださいました。
闘病中にお父様が感じていらっしゃったこと
クライアント様の自宅でのケアに関すること
亡くなる時のこと
亡くなってからのこと
お墓のこと
クライアント様の話しかけに対して、終始半笑いで、
細かいことは口にしないお父様。
クライアント様曰く、「お父さんらしいなぁ〜。」
そんな、お父様との潜在意識下での対話を通して、
「それでよかったんだな」と安心感を感じられたようです。
9月末にターミナルヒプノという手法を学びました。
ターミナルヒプノとは、
人生の最終段階を迎えた方やその周りの方の、
こころのケアのためのヒプノセラピーです。
その学びの中で先生が、
「未完了のコミュニケーションは、願わくば、
いのちのある間に完了させておくほうがよいですね。」
とおっしゃっていました。
それを学んだすぐ後に、
今回のセッションのお申し込みをいただきました。
旅立ちをお見送りされたあとでも、
ヒプノセラピーで、亡くなった方とコミュニケーションをする機会が
持てるんだという安心感を再確認することができました。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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